フィジカル(物質の)とデジタルをかけ合わせた造語であるPhygital(フィジタル)。 このサイトではそのPhygitalにMarketingをさらに合わせ、ネットとリアルの世界を融合させた情報を配信中。
Home事例スマホでスマートにオーダー完了! Putmenuを試してみた

スマホでスマートにオーダー完了! Putmenuを試してみた

今やなんでもスマートフォンで解決できてしまうのでないか、というほどの勢いのあるIoT時代。レストランのオーダーも顧客のスマホで完結するサービスが生まれています。

スマートフォンでオーダーできるサービスってどんな使用感?顧客のスマートフォンでオーダーできるメリットって顧客、店舗にとってどんなメリットがあるの?このあたりを考察してみます。

奥渋谷にスマートフォンでオーダーできるアプリを使えるお店があると聞いて、訪れたのはこちら。

pipal(ピパル)
http://www.pipal.co.jp/pipal/


※お店の許可をいただいて撮影しています。

おしゃれなフレンチビストロでした!
(いただいたお料理の写真は記事の最後に掲載しています。ごちそうさまでした!)

こちらのお店では、Putmenu(プットメニュー)というサービスを試験的に導入していらっしゃいます。

Putmenu
http://boxyz.com/putmenu/

多言語対応できるスマホオーダーサービスということで、メインの使われ方はインバウンド顧客向けのようです。
もちろん日本語話者でも使えるようになっています、とのことでしたので取材のために私も使わせていただきました。

Putmenuを実際に使ってみた

テーブルの上に置かれているのは黒いシートとPutmenuアプリの使い方の説明書。これらで自分のスマートフォンでオーダーできるようです。

この黒いシートは「PaperBeacon」です。PaperBeaconは従来の一般的なBeaconと異なり、空間に電波が広がるのではなく、シートの表面数cm上に強い電波を発します。
そのため、シート上の限られた空間でのみ、Beaconによる通信を行うことが可能です。

Putmenuサービスによるオーダー手順

1. Putmenuアプリをダウンロード
まずは資料に書いてあるQRコード、もしくはアプリストアで「Putmenu」と検索をして、アプリをダウンロードします。

2. アプリ内で該当するお店のページを開く
端末の位置情報をオンにしていれば、
店内に設置しているBeacon(上述の「PaperBeacon」とは別の一般的な建物内の空間全体に電波を飛ばす)の電波を受信して、「○○(店舗名)のメニューを表示しますか?」というポップアップが表示されます。

「OK」をタップすると、メニューページに遷移します。

3. メニューを閲覧
メニューページにはメニューの写真と説明、金額が書かれています。
この店舗は英語メニューの対応もしているので、アプリ内で言語設定を変更すると、同じメニューを英語で閲覧することもできます。

4. いざオーダー!
オーダーしたいメニューを「カート」に入れて、PaperBeaconの上にスマートフォンを置きます。
そして「注文する」ボタンをタップ。すると画面が切り替わり、PaperBeaconによる通信によってオーダーしたメニューの情報を店舗のキッチンに伝えます。

注文直前の状態でスマートフォンをPaperBeaconから離して直接机の上に置くと、「指定のテーブルにスマートフォンを置くと注文できます」という案内のポップアップが出て、オーダーができなくなります。
この仕様になっていると誤操作で意図せずオーダーしてしまうということはなさそうですね。

5. 料理が運ばれてきました
待つこと数分。スマホでオーダーした野菜たっぷりのサラダランチが運ばれてきました。わーい!

新鮮な野菜がたくさん食べられて体に良いことした気分になりました。笑
アプリをダウンロードしてから、料理を選んで、スマホをPaperBeaconの上に置いて注文ボタンをタップするだけ。簡単でした!

顧客のスマートフォンでオーダーができるPutmenuのメリット・デメリット

飲食店のオーダーシステムといえば、居酒屋の専用端末によるオーダーは一般に広く浸透していますが、ここでは「顧客のスマートフォンでオーダーができるPutmenu」のメリット・デメリットについて考察していきたいと思います。

メリット

1. 決済機能がある(※)ため、対応店舗では顧客のクレジットカードによる支払いが可能
共有のオーダーシステムとの違いはここが一番大きいと思います。
スマートフォンでオーダーしたものの支払いがそのままできると、顧客も店舗も会計の時間が大幅に削減されるメリットがありますね。

また、店舗で現金を扱うことがなくなると、誤った金額のお釣りを渡してしまって出入金が合わなくなったり、(万が一かもしれませんが・・・)盗難に合うリスクがなくなりますね。
※2017年2月現在、残念ながら日本国内では決済機能まで使える店舗はないそうですが、今後導入されやすいようにメーカー側が開発を行っているそうです。広がっていくと良いですね!

2. 一度アプリをダウンロードすれば、Putmenu対応店舗の近くを通りかかった時に通知が受け取れる
通知はたくさん来るとしんどいですが、「この辺でいま営業中のレストランはないかな~」なんて店舗を探している時は便利かもしれません。
店舗も顧客を呼び込めるのでメリットですね。

Putmenu対象店舗が増えていくとこのメリットが大きくなりそうですし、希望のジャンル(イタリアン、中華、和食・・・など)のお店のときだけ通知が来たり、お店が空いている時にだけ通知をする設定ができたり、顧客の属性に応じて通知の発信・受信設定ができたりしたらさらに便利そうです。

3. ユーザーごとの来店履歴が蓄積できる
ユーザー側のメリットは、「この前連れて行ってもらったお店良かったけど、どこだったかな?」なんて場所をちゃんと思い出せない時も、Putmenuを使ったお店であれば、アプリ内にオーダー履歴が残るので、それを参照して再訪することが可能になります。

また、店舗側にとっては、ユーザーごとに、「いつ・誰が・何をオーダーした・何回来店した・累積の売上金額」が分かるので、ファン度の高いユーザーをスタッフの印象ベースではなく、データで可視化することが可能になります。

さらに、Putmenuでのオーダー後は、お店のレビューを書き込めるようになるので、店舗側は実際に来店したことがあるユーザーであることが確実な、信頼性の高いレビューを得ることができます。

デメリット

1. 顧客のスマートフォンは充電されていることが必須条件
全てのスマートフォン連携サービスに言えることですが、特に外出時はいつの間にか電池がなくなっていた、充電するのを忘れて外出してしまったなんてことは(私は)よくあります。
Putmenuを使いたいと思っていたが、電池がない・・・という店舗内での顧客からの相談はありそうなので、店舗側はその点に関して回答を準備しておいたほうが良さそうです。
2. 顧客のスマートフォンの位置情報をオンにしてもらう説明をスタッフがする場面も発生?
bluetooth、Wi-Fi、GPSなどスマートフォンで活用できる位置情報技術は身近にはなってきたように思いますが、設定方法が端末によって異なり、慣れていないとやや面倒かもしれません。
位置情報をオンにする設定の仕方を顧客がわからない場合、スタッフが聞かれてしまう場合があるでしょう。

Putmenuの説明書に図入りで説明してあげたり、スタッフが顧客から聞かれることがあることを想定しておくと良いと思います。

まとめ

オーダーがスマートフォンで完結するのはお店のスタイルにもよるかと思いますが、いちユーザーとしてとても楽だな、と思いますし、人材不足に悩まれている店舗の問題を解決する策の1つとして、このようなサービスがどんどん広まっていくと良いのではないか、と考えています。

また多言語対応ができるので、インバウンド顧客へのスマートな対応という点でも有用だと思います。
システムの導入費用と、メリット・デメリットを天秤にかけて導入が検討されていくのだと思いますが、Putmenuのような「オーダーインフラ」なるものが広く一般に使われている未来はそう遠くないかもしれません。

中條 千恵子
デジタルスタンプで世の中を良くする野望を持つプランナー。前職では医療系サイトの運用改善コンサルティングに従事し、顧客に寄り添ったサポート・提案で高い信頼を得る。「やってみよう!」をモットーに、何に対しても突進していく鉄のハートを持つ。大勢の前で突然プレゼンを振られても、ハイテンションで聞き手を盛り上げる。趣味はヨガ。最近はfeelcycleで足腰を鍛えることに目覚める。
Top