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ドミノ・ピザの他社クーポン適用キャンペーンに参加してみて話題になる企画づくりについて考えてみた

出典:ドミノ・ピザ

先日、何気なくSNSを見ていたら面白い企画が目に飛び込んできました。

年末クーポン大そうじ祭り-ドミノ・ピザ

 

話題になるとともに、このキャンペーンをやることでのドミノ・ピザのメリットを考察しているTwitterの投稿も見受けられました。
ドミノ・ピザが意味わからないクーポンを出してきた「投げやりなように見えて頭良いな」-Togetter

 

他社のどんなクーポンでも良くて、期限切れでも良いなんて!
さっそく部署でピザを注文してみることにしました。
5人でお財布の中や机の中、鞄の中、家の中をあさって、かき集めたクーポンはこちら。

スーパー、薬局、ファストフード、カフェ、レストラン、ホテル、コンタクト……いろんな業種のクーポンがたくさん集まりました。(一部、これはクーポン認定されるのか?疑問なポイントカードもありますが、ポイントカードもたまると◯◯円オフの金券になったりするので、ある意味クーポンですね)

 

サンプル数が少ないので断定はできませんが、集まったクーポンの中で分類すると、スーパーはレシート、アパレルはDM、飲食店は新聞に折り込んだり、店内で配れるチラシやカードに印刷されていました。どの業種でどんなタイプのクーポンが配られている傾向があるかは、来店頻度と対象顧客が誰なのか(会員組織の有無)が関係しそうです。

 

社内のメンバーに前日に声をかけて、翌日にはクーポンが一人あたり複数枚はすぐに用意できているという状況から、普段からクーポンを意識して収集していなくても、日常的に何らかのクーポンを持っている人は多い、ということが言えそうです。宅配ピザチェーンの競合に当たる飲食店などのクーポンは日常的に配布されている店舗もある印象ですが、その状態を逆手に取ったこの企画、アグレッシブ!そうか、自社でクーポン発行しなくてもよいのか……。笑

ドミノ・ピザといえば、これまでも話題になるプロモーションはもちろん、LINEで注文が完結できる仕組みを業界内でいち早く整えたりと、先進的な取組で注目を浴びています。

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どの施策もついSNSで話題にしたくなるような内容ですね。
ここで少し、話題になる企画づくりのポイントをまとめてみました。

〈ドミノ・ピザに学ぶ話題になる企画づくりのポイント〉

1. 誰でも参加できる変わった企画でソーシャルメディアを味方にする

今回の「クーポン大そうじキャンペーン」や、社長のダジャレが毎日更新されるサイトのシェアを促すキャンペーン、ダサいTシャツで出迎えれば割引になる「ダサT割」など、老若男女誰でもチャレンジしやすいちょっと変な企画を実施することにより、一部の層だけで盛り上がるのではなく、様々な層の人達の間で盛り上がりやすいようです。特定のクラスタ向けの企画だと、SNSに書き込むのに心理的なハードルがある場合もあると思いますが、ドミノ・ピザの企画は誰でも「それおかしいね!ちょっとやってみたい」と言いたくなってしまうような企画になっていることにより、SNSのシェアが発生しやすい状態になっていると思います。

2. ちょっと大げさなインセンティブ

もともと「1枚買うともう1枚ついてくる」キャンペーンをやっていたり、クーポンの種類によっては50%オフになることもあり、ディスカウントには抵抗があまりないように見える同社ですが、25週年記念スタッフの募集企画では、時給250万円のアルバイトスタッフを募集したり、「クルマセット」と題して抽選で1人に車が当たってしまってしまう企画を実施したりと、インセンティブがとにかく大げさな事例もありました。このノリの良さでインセンティブを付与できでしまうドミノ・ピザ、クレイジーですね。笑

3. テクノロジーはほどよく取り入れる

同社はLINEビジネスコネクトでの予約スキームをいち早く構築したり、ドライバーの配達状況がリアルタイムで分かるアプリを提供したりと、デジタルを取り入れるのもとても早いのですが、それはプロモーション企画のためというよりは、ユーザビリティを考えての施策のように思います。これもブランディングの一要素としてとても重要なことだと思います。
プロモーション企画という視点においては、単純に「このテクノロジーすごい!」という企画ではなく、あくまでもアイディアが先にがあって、そこにテクノロジーが必要な時は使われているという印象です。1番目の要素として挙げた、「誰でも参加できる変な企画」のためには、必ずしもテクノロジーが新しい必要はなく、参加のハードルの低さは重要。返ってテクノロジーに寄ってしまうことで共感を得られる層を狭めてしまいますしね。

4. 同じテンションで長期に渡って企画をやり続けてファン層を育成する

打ち上げ花火的に1本のキラリと光る企画が実施されるだけではなく、過去を遡っても面白い企画が安定的に何回も実施されているというのが、「ドミノ・ピザはいつもおもしろい企画やっているよね」という強いブランディングにつながっていて、新しい企画が打ち出される度に話題にしてくれるファン層を育成できていると思いました。都度実店舗での確実な運用もセットで重要になってきますが……。面白い企画を実施することで認知され、それを複数回繰り返すことによって「次はどんな面白い企画をするんだろう?」と顧客が勝手に店を注目してくれて、さらにはSNSで話題にしてくれるようになったら、多額の宣伝費を投入したり、呼び込みで集客したりといった労力が少なくて済みそうですね。
もっとも、安定の打率で面白い企画を実施し続けるというのは並大抵のことではありませんが……!


 

さてさて……そうこう考えている間にピザが届きました

みんなで美味しくいただきました!ありがとう、ドミノ・ピザとクーポン!
ちなみにこのキャンペーンは12/22までです!企画に参加してみたい方はお早めに注文してみてくださいね。

中條 千恵子
デジタルスタンプで世の中を良くする野望を持つプランナー。前職では医療系サイトの運用改善コンサルティングに従事し、顧客に寄り添ったサポート・提案で高い信頼を得る。「やってみよう!」をモットーに、何に対しても突進していく鉄のハートを持つ。大勢の前で突然プレゼンを振られても、ハイテンションで聞き手を盛り上げる。趣味はヨガ。最近はfeelcycleで足腰を鍛えることに目覚める。
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