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2017年ホリデーシーズンのデジマケ結果

2017年も始まり、全米小売業界(NRF)より2016年のホリデーシーズンの商戦結果が発表されてました。アメリカの小売業界にとって、11月下旬の感謝祭から始まり、ブラックフライデー、クリスマスとイベントが続くこの時期は一番の買い物商戦時期と言えます。毎年恒例に発表している商戦結果ですが、2016年はどうだったのでしょうか。今回はその記事を紹介しつつ、今年の小売業界について考えてみたいと思います。

ホリデーシーズンの売上は予測通りの結果に

全米小売業界(NRF)の1月13日の発表によると、“2016年のホリデーシーズン(11月、12月)の小売の売上高は2015年と比較して4%増加し、6,583億ドルになった “とのことでした。

もともと、去年から3.6%は増加するであろうとNRFが予測していただけに、その予測を大幅に上回ることもなく着地した結果になったと言えると思います。しかし、その結果の中でも特に注目したい点は、この6,583億ドルのうち約20%の1,229億ドルがオンライン(実店舗以外)の売上高となっており、前年と比較して12.6%の増加という結果になっていたという点です。

2015年発表のホリデーシーズン商戦結果では、実店舗以外の売上高は9%だっただけに、年々ホリデーシーズンのオンライン売上高が増加してきていることがわかりますよね。

これは、単にオンラインがオフラインと比較して利便性を発揮してきている、もしくはサイバーマンデーの当たり前の結果だ、と思う方もいるかもしれません。またこの背景には、ユーザーがチャネルを意識することなく、ユーザーの生活の延長線上に自然な形でのショッピング体験が入ってきている結果があるのだと感じています。特にホリデーシーズンは自分よりも他人へのプレゼントとして購入することも多いので、いろいろと何がいいのか調べたりして、購入に至ることも多いのではないかと思います。

実際、私も今回自分の子供・親にクリスマスプレゼントを購入するときに、何がいいのかランキングを調べたりする中で、その流れで実店舗には行かず、ECサイトで購入にいたりました。

小売業界全体の売上増加と逆走する百貨店業界

同じくNRFの発表で気になったものは、同期間の百貨店の売上高の結果でした。
実際、百貨店はオンライン同様消費者のホリデーシーズンにおける買い物先候補TOP(以下参照)にも関わらず、商戦結果では去年と比較し、7.0%減少した結果に終わりました。
大手百貨店Macy’sでは1月4日のプレスリリースで68店舗を閉鎖することを改めて公表。すでにMacy’sは2016年8月に100店舗を閉鎖することを発表済みではありましたが、いよいよ計画が進みそうです。

NRFのホリデーシーズン結果まとめ

  • 小売業界全体としてホリデーシーズンは順調な伸び率
  • オンラインの売上伸率は12.6%とさらに影響大
  • 百貨店のようにカテゴリによっては急速な対応策が必要

最後に…

今回の結果を受けて、いよいよ店舗とオンラインのバランスが問われる時が来たのだと私は思います。消費者は、どこで買い物をするかなどをもはや意識すらしなくなっている中で、いかに各チャネルに接したときに最適なショッピング体験が提供できるか、が重要になってくると考えます。

Macy’sは皆さんもご存じかと思いますが、百貨店の中でもオムニチャネル戦略を推進する先駆者でもあります。その先駆者が、消費者のショッピング行動の変化や時代に合わせて更なる成長を図るために実店舗のあり方について対応しようとしています。

2017年の小売業界は、昨年末のAmazonGoの発表や今回のNRFのホリデーシーズン商戦結果、Macy’sの発表などがあり、これまで以上に大きく変化しそうな年になりそうな予感満載です。変化するスピードも急激に早まっている傾向にあることから、生き残るポイントとしては、いかに消費者のショッピング体験の満足度を向上させられるか。そしてそのための戦略をスピーディにチャレンジし打ち出していけるか……私たちもオチオチしていられないです!

この記事を書いた人

2人の子育てをしながら、一体いつ企画してるんだというテキパキさで新たな提案をしまくるプロデューサー。これまで主にエンタメ業界の複数のクライアントでプロデュース、ディレクションと幅広く関わり、数々のプロジェクトを成功に導く。その男勝りの性格からは想像がつかないが、実はピアノが得意。世の中に新たな体験を届けるために、今日もフルスピードで仕事をこなす。モットーは「今を楽しむ!」